こどものうたに関わる仕事

解説はな監修: 上野目 泰之3

こどものうたに関わる仕事は教える・歌う・つくるなど色々ありますが、どの道も土台は正しい発声だと、版権切れの曲とともにやさしく説明します。

結論:こどものうたの仕事は多いが、どれも土台は「発声」

こどものうたに関わる仕事は、ひとつではありません。教える、歌う、伴奏する、つくる。道はいろいろあります。

ただし、どの道でも共通する土台があります。それは正しい発声、つまり声の出し方です。

こどものうたに関わる、いろいろな仕事

  • うたの先生 — 保育園や音楽教室で、こどもと歌います。楽しさを伝える役です。
  • 合唱の指導者 — こども合唱団をまとめ、声をそろえます。
  • 歌い手・演者 — 番組や舞台でこども向けの歌をうたいます。
  • ピアノの伴奏者 — 歌に寄りそって弾きます。
  • 声の作り手 — 録音や動画のために歌を吹きこみます。

どの仕事も、まず自分の声を整えるところから始まります。

なぜ「発声」が土台なのか

こどもの声は、まだ育っている途中です。だから、無理な出し方を見せるわけにいきません。

自分が正しく声を出せると、こどもにも安心して伝えられます。

逆に、発声があやふやだと、教えるときに迷います。土台があるほど、どの道にも進みやすくなります。

レパートリーは「版権切れ」の曲から

レパートリーとは、自分が歌える曲のことです。最初は、版権切れの曲から集めると安心です。

版権切れとは、作った人が亡くなってから長い年月がたち、自由に使えるようになった曲を指します。

こどものうたには、こうした曲がたくさんあります。

  • 滝廉太郎の曲(「お正月」など) — 明治時代の作曲家です。
  • 岡野貞一の曲(「ふるさと」「もみじ」など) — 学校でおなじみの唱歌です。
  • 成田為三の曲(「浜辺の歌」「かなりや」など)
  • 草川信の曲(「夕焼小焼」「ゆりかごのうた」など)
  • わらべうた・古い唱歌(「さくらさくら」など) — 作者がわからず、昔から歌いつがれた曲です。

これらは無料の楽譜サイトでも見つかります。練習や発表に、気がねなく使えます。

教える側になる道もある

歌う仕事だけが、ゴールではありません。教える側に回る道もあります。

こどもに教えるとき、役に立つことがあります。

  • 自分の発声を、ことばで説明できること — 「お腹で支えて」だけでなく、なぜそうするかを伝えます。
  • 声の成長を待てること — こどもの声はデリケートです。大声を無理に出させません。
  • 楽しさを守ること — まちがいを強く直すより、できたことをほめます。

教える力は、生まれつきではありません。少しずつ学んで、身につけられます。だから、ひとりで悩まなくて大丈夫です。

体の不調を感じたら

長く歌うと、のどがつかれることがあります。こどもも大人も同じです。

声がかすれたり、痛みや強い不調が続いたりするときは、無理をしないでください。早めに、耳鼻科などの専門機関へ相談しましょう。

声を守ることが、長く続けるための一番の近道です。

まとめ:まず土台、それから自分の道へ

こどものうたの仕事は、ひとつに決めなくてかまいません。歌う道も、教える道もあります。

でも、どの道でも土台は同じ。正しい発声です。そこから、自分に合う道がだんだん見えてきます。

どの関わり方が自分に向いているか、適性診断でやさしく確かめてみてください。きっと、次の一歩のヒントになります。

よくある質問

こどものうたに関わるには、資格が必要ですか?
特別な国家資格は、かならずしも必要ありません。大切なのは、正しい発声と、こどもに寄りそう気持ちです。どちらも、学んで身につけられます。
版権切れの曲は、どこで見つかりますか?
無料で楽譜を公開しているサイトで探せます。滝廉太郎や岡野貞一など、昔の作曲家の曲が中心です。まずは知っている童謡から集めると始めやすいです。
歌が今は上手でなくても、こどもに教えられますか?
はい。今の上手さより、これから学ぶ気持ちが大切です。自分の発声を整えながら、教え方も少しずつ学べます。ひとりで抱えこまなくて大丈夫です。

参考にした一次情報

  • CPDL(Choral Public Domain Library)— 版権切れ合唱・声楽曲の楽譜
  • IMSLP(ペトルッチ楽譜ライブラリー)— 版権切れ楽譜の一次データ
  • 日本の童謡・唱歌(滝廉太郎 没1903/岡野貞一 没1941/成田為三 没1945/草川信 没1948)はいずれも著作権保護期間が満了