会社員と両立して始める声の指導

やり方リク監修: 上野目 泰之3

会社をやめなくても、声を教える学びは夜や休日から始められます。平日と休日の時間の使い分け、まず学びたいことまで、両立の進め方を具体的に案内します。

結論:会社をやめずに、夜と休日から学べます

声を教える準備は、会社で働きながら進められます。理由は、はじめが「生徒集め」ではなく「自分が学ぶ」段階だからです。

たとえば平日は通勤の20分で発声の本を読み、週末に2時間だけ練習する。この程度のペースでも、半年あれば土台はつくれます。仕事が忙しい週でも、学びは自分の都合に合わせられます。

平日と休日で学びを分ける

時間がそろわない日でも続けられます。すきま時間と、まとまった時間で役割を分けてみましょう。

  • 平日の夜(15〜30分):声のしくみを動画や本でインプット
  • 休日(1〜2時間):自分の声を録音し、聞き返して気づきをメモ
  • 月に一度:学んだことを誰かに説明し、伝わるか試す

ポイントは、毎日やろうとしないことです。週に合計3時間でも、続けばしっかりした積み重ねになります。

まず学びたい3つのこと

どこから手をつけるか迷ったら、この順で十分です。

  1. 呼吸と姿勢 — 息の支え方や立ち方が、声の安定につながります
  2. 共鳴と響き — 声がどこで響くかを、自分の耳でたしかめます
  3. 伝え方 — 感じたことを、相手に分かる言葉へ言いかえる練習です

専門用語は、後からで構いません。まず自分の声で実感することが、人に教えるための土台になります。

国家資格はありません

声の指導に、国の資格はありません。「資格がないと教えられない」というルールは存在しないのです。だから、資格のあるなしで迷わなくて大丈夫です。

大切なのは、声の出る仕組みを知り、相手に届く言葉で伝える力です。これは、勤めながらでも身につけられます。

ただし、教える人は、体を診る立場ではありません。生徒に声の痛みや、声が出ない状態が2週間以上続くときは、無理をさせず耳鼻いんこう科の受診をすすめてください。ここを守ることが、信頼につながります。

会社員の毎日が、そのまま強みになる

これまでの仕事は、教える場で生きてきます。

  • 資料をまとめ、順序立てて説明してきた経験
  • 相手の話を最後まで聞く姿勢
  • 約束した時間を守る習慣

これらは、声を教える場でも役立ちます。回り道に見えた日々が、生徒の不安に寄りそう力になります。

ひとりで抱えこまない

声は目に見えません。だから、自分の練習が合っているか、ひとりでは見分けにくいものです。

学ぶ仲間や、相談できる相手を持つと、迷ったときに立ち止まれます。つまずきを共有できる場があると、続けやすくなります。

自分に合うかを、先に確かめる

勤めと両立できるとはいえ、向き不向きはあります。いまの生活で使える時間と、教えることへの気持ちを、いちど整理してみましょう。

数分の適性診断で、あなたの暮らしに合う進め方が見えてきます。やめる前ではなく、続けながら確かめる。それが、無理のない、はじめの一歩です。

よくある質問

会社の仕事をしながらでも、本当に始められますか?
はい。最初は自分が学ぶ段階なので、時間を自分で選べます。平日の夜に15〜30分、休日に1〜2時間など、すきま時間とまとまった時間を分ければ、週に合計3時間ほどでも続けられます。
声を教えるのに、国の資格はいりますか?
いりません。声の指導に国の資格はなく、資格がないと教えられないというルールも存在しません。大切なのは、声の出る仕組みを知り、相手に届く言葉で伝える力です。
生徒ののどの調子が悪いとき、どうすればいいですか?
教える人は体を診る立場ではありません。声の痛みや、声が出ない状態が2週間以上続くときは、無理をさせず耳鼻いんこう科の受診をすすめてください。

参考にした一次情報

  • MUSEION 声楽用語事典(発声・声のしくみの章)