どの認定講座を選べばいい?見極め方

やり方みお監修: 上野目 泰之3

ボイストレーナーの認定講座は名前ではなく中身の深さで選ぶ——5つの見極め質問と、あやしい言葉の避け方をやさしく整理します。

結論:講座は「肩書きの名前」ではなく「中身の深さ」で選びます

ボイストレーナーに国家資格はありません。だから認定講座も種類がさまざまです。選ぶ基準は名前ではなく、何をどれだけ学べるかです。この一点を軸にすると、迷いがへります。

まず知っておきたい前提

ボイストレーナーは、誰でも名乗ることができる仕事です。国が定める資格がないからです。

つまり「公式の資格」を取るために講座へ行くのではありません。力をつけるために学ぶのです。ここを取りちがえると、講座えらびもずれてしまいます。

見極めるための5つの質問

講座を比べるときは、次の5つを自分に問いかけてください。

  • 発声のしくみを、根拠から学べるか — 感覚や精神論ではなく、体の動きとして説明してくれるか。
  • 教え方まで習えるか — 自分が歌えることと、人に教えられることは別の力です。
  • 練習を安全に進める知識が入っているか — 声をこわさない導き方を学べるか。
  • 学んだあとも相談できる場があるか — 学びっぱなしで終わらない仕組みがあるか。
  • 誰が教えているか分かるか — 指導する人や監修者の経歴が、はっきり示されているか。

5つのうち多くにうなずける講座ほど、長く役に立ちます。

期間と中身のバランスを見る

講座には、数時間で終わるものから、半年かけて学ぶものまであります。

短い講座が悪いわけではありません。目的に合っているかが大切です。基礎を一度だけ知りたいなら短期でも十分です。指導者として深く学びたいなら、時間をかけた講座が向いています。期間と料金だけで決めず、中身とのつり合いを見てください。

あやしい言葉に気をつける

選ぶときに、立ち止まってほしい表現があります。

  • 「必ず稼げる」「すぐにプロになれる」
  • 「この資格があれば仕事を保証します」
  • 「今だけ」「あと数名」と、しきりに急がせる

こうした言葉が前面に出ている講座は、いったん落ち着いて中身を確かめましょう。学べることより、契約をいそがせることが目的になっている場合があるからです。良い学びは、あなたを急がせません。

なお、声の出し方を学ぶ中で、のどに痛みや強い不調を感じたら、無理をせず耳鼻咽喉科など専門機関へ相談してください。

教えるときに役立つこと

講座をえらぶ目を持つことは、そのまま教える力につながります。

あなたが指導者になれば、生徒さんもまた「どこで学ぼうか」と迷います。そのとき、良い学びの見分け方を知っていれば、相手に合った進め方を示してあげられます。

たとえば、こう伝えられます。

  • 「名前より、何を学べるかで選びましょう」
  • 「学んだあと相談できる場があると安心ですよ」
  • 「急がせる相手には注意してくださいね」

選ぶ基準を言葉にできる人は、信頼されます。学ぶ目は、教える目でもあるのです。

自分に合う一歩を確かめる

講座えらびに正解はひとつではありません。大切なのは、あなたの目的に合うかどうかです。

「どんな学び方が自分に向いているか知りたい」と感じたら、まずは適性診断で確かめてみてください。ひとりで悩まず、合う道をいっしょに見つけていきましょう。

よくある質問

どの講座を選べば、いちばん得ですか?
名前や値段だけでは決められません。発声のしくみと教え方を学べて、学んだあとも相談できる講座が、長く役に立ちます。自分の目的に合うかで選んでください。
短い講座と長い講座、どちらがいいですか?
目的しだいです。基礎を一度知りたいなら短期で十分です。指導者として深く学びたいなら、半年など時間をかけた講座が向いています。
「資格があれば仕事を保証」と書いてある講座は安心ですか?
いったん落ち着いて中身を確かめましょう。ボイストレーナーに国家資格はなく、仕事や収入を約束できるものではありません。学べる中身を基準に選んでください。

参考にした一次情報

  • MUSEION 指導者育成プログラムの運営知見