結論
確定申告とは、1年の収入と経費を自分で国に申告して、税金を決める手続きです。レッスン代を自分で受け取る人は、申告が必要になることが多いです。
確定申告ってなに
確定申告は、1年間のお金の出入りを国に伝える手続きです。会社員は会社がこの手続きをします。でも、自分でレッスンをして料金を受け取る人は、自分で申告します。
期間は、毎年2月の中ごろから3月の中ごろまでです。対象になるのは、その前の年の1月から12月までのお金です。
申告が必要になる人
申告が必要かどうかは、働き方で変わります。目安は次のとおりです。
- 会社などに勤めず、声の仕事だけで暮らす人は、もうけが一定額を超えると申告が必要
- 会社で働きながら、副業でレッスンをする人は、副業のもうけが年20万円を超えると申告が必要
ここでいう「もうけ」は、受け取ったお金そのものではありません。受け取ったお金から、かかった費用を引いた残りです。正確な金額や条件は、住んでいる場所や状況で変わります。迷ったら、税務署や税理士に相談してください。相談は無料の窓口もあります。
経費という考え方
経費とは、仕事のために使ったお金のことです。経費が多いほど、もうけは小さくなります。声を教える仕事では、次のようなものが経費になりえます。
- 楽譜や教本の購入代
- レッスン会場を借りる代金
- 楽器の調律や買いかえの費用
- 仕事で使うパソコンやマイク
- 勉強のための講座やレッスン代
私的な買い物は経費になりません。仕事のためかどうかが分かれ目です。
日ごろの準備
申告のときに困らないために、ふだんからの記録が役に立ちます。やることはシンプルです。
- 受け取ったお金を、日付と金額でメモする
- 仕事で使ったお金のレシートを、月ごとに保管する
- 通帳やアプリで、お金の出入りを見える形にする
記録は、表計算ソフトやノートで十分です。完ぺきでなくて大丈夫です。後からまとめて整理するより、その都度書くほうが楽になります。
青色申告という選びかた
申告には2つの種類があります。白色申告と青色申告です。青色申告は、事前の届け出と少しくわしい帳簿が必要です。そのかわり、税金が軽くなる仕組みを使えます。
どちらが合うかは、仕事の規模で変わります。始めたばかりなら、まず白色から始める人もいます。慣れてきたら青色を考える、という順番でも問題ありません。
教えるときに役立つこと
この知識は、生徒さんにも役立ちます。声の仕事を目指す生徒さんは、お金の手続きに不安を持つことが多いからです。
教える人がこの流れを知っていると、生徒さんに落ち着いて伝えられます。たとえば「記録は早めに始めると楽だよ」と一言そえるだけで、生徒さんは安心します。税金の細かい判断は専門家にゆだねつつ、全体の地図を見せる。これが教える人の役割です。独りで悩まず、頼れる窓口があると伝えてください。
最後に
確定申告は、慣れれば毎年くりかえす作業です。むずかしそうに見えても、順番にやれば進められます。
声を仕事にする道が自分に合うかは、適性診断で確かめてみてください。
よくある質問
- 会社員ですが、副業でボイトレを教えています。申告は必要ですか。
- 副業のもうけが年20万円を超えると、申告が必要になることが多いです。もうけは、受け取ったお金から経費を引いた残りです。正確な条件は状況で変わるので、税務署の無料相談で確かめると安心です。
- レシートをなくしてしまいました。経費にできませんか。
- レシートがなくても、記録が残っていれば認められる場合があります。ただし証拠は多いほど安心です。これからは月ごとに保管する習慣をつけると、次の申告が楽になります。
- 青色申告と白色申告、どちらを選べばいいですか。
- 始めたばかりなら、手続きが簡単な白色から始める人もいます。仕事に慣れて記録が続けられそうなら、税金が軽くなる青色を考える順番でも大丈夫です。迷ったら税理士に相談してください。
参考にした一次情報
- 国税庁 確定申告特集
- 国税庁 No.2070 青色申告制度
- 国税庁 No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人
