オンラインレッスンの料金設定
オンラインレッスンの料金は、安さではなく「届ける中身」と「続けられるコマ数」で決めます。形の選び方・値上げの順番・見直し方を、数字の目安つきで整理します。

料金は「安さ」ではなく「届ける中身」で決める
オンラインレッスンの料金は、安くすれば選ばれるものではありません。生徒さんが払うのは、レッスンの分数ではないからです。はらっているのは、声の悩みが変わっていく道のりです。だから値づけは、中身を言葉にするところから始めます。
まず3つを紙に書き出す
値段を決める前に、つぎの3つを書き出してみましょう。数字で見えると、まよいが減ります。
- 1回の長さ — たとえば30分か50分か。オンラインは集中が切れやすく、はじめての人は30〜45分が組みやすいです。
- 準備とあと片づけの時間 — 録画の共有や宿題へのコメントも仕事です。レッスン30分なら、前後で15〜20分はかかります。
- 月に教えられるコマ数 — 体力と予定から上限を出します。ここが収入の天井になります。
料金の「形」を1つえらぶ
形にはいくつか種類があります。さいしょは1つで十分です。
- 都度払い — 1回ごとに受け取ります。はじめやすい反面、つぎの月の見通しは立ちにくいです。
- 月謝(月2〜4回) — 毎月つづけて通ってもらいます。おたがいに予定が立ちます。
- 回数券(5回・10回など) — まとめてお渡しします。とちゅうで止まりにくくなります。
- 録画講座 — 一度つくれば、くり返し届けられます。レッスンの空き時間を活かせます。
なれたら、月謝に録画を足すなど組み合わせます。
「安すぎる」と質が落ちる
安さで集めると、安さではなれます。さらに、こんな連鎖も起きます。
- 単価がひくい → 数を増やさないと回らない
- コマが増える → 準備がざつになり、声もかれる
- つかれる → レッスンの質が下がる
生徒さんのためにも、自分がつづけられる単価をえらびます。
値上げは「新しい人から」
いまの料金を上げるのは、勇気がいります。減るのがこわいからです。
そこで、いまいる生徒さんは据え置き、新しく申し込む人から新料金にします。さらに「3か月後に上げます」と先に伝えると、おどろかせずにすみます。半年に一度、料金が中身に合っているか見直す日を決めておきましょう。
教える日にもいきる
この値づけの考え方は、人に教える日にも役立ちます。いつかあなたのように教える側をめざす生徒さんへ、「安さで決めない理由」を自分の言葉でわたせるからです。
大切な前提
この記事は「かならず稼げる」と約束するものではありません。収入は本人の取り組みや環境でかわります。声の不調がつづくときは、無理せず耳鼻咽喉科や音声外来への受診も考えてください。
自分の声とくらしに合う始め方は、人によってちがいます。まずは適性診断で、向いている料金の形をさがしてみてください。
よくある質問
- 最初の料金は、どう決めればいいですか?
- 1回の長さ、準備や後片づけにかかる時間、月に教えられるコマ数の3つを、まず紙に書き出します。数字で見えると迷いが減ります。そのうえで、都度払いか月謝のどちらか1つから始める人が多いです。
- 料金を上げると、生徒さんが減りませんか?
- 一時的に減ることはあります。ただ、いまいる生徒さんは据え置き、新しく申し込む人から新料金にすると驚かせずにすみます。3か月後に上げますと先に伝えておくと、さらに動かしやすくなります。
- オンラインだと、料金は安くすべきですか?
- 必ずしも安くする必要はありません。オンラインは遠くの人にも届けられる利点があります。届ける中身が同じなら、場所のちがいだけで安くしなくて大丈夫です。
参考にした一次情報
- MUSEION 指導者育成プログラムの運営知見
